プラチナの万年筆セルロイド【PTB-35000S】。ペン先は【キンギョ】が細字・【ベッコウ】が中字になります。 セルロイドはペンに限らず工業生産品に使用される以前にその発色の綺麗さからプラスチックが発明されるまで当用された材料です。 積層されたセルロイドの原反をスライスして板状にした材料を一本一本巻いてパイプ状にしたものをペンの形に成型しています。 セルロイドの材質としての性質から、一工程毎に乾燥等の工程をトータル半年掛けて施しています。 一般のセルロイド等のペンですと、約2cm四方の角材を旋盤等で切削(くり抜き)していますが、私共ではこの様に巻く独自の方法をとり続けています。 これが為にシームライン(巻いている合わせ目)がボディーにでますが、逆に言えばこれが独特な製法の証しです。 この方法ですと、金魚の様な柄の場合、切削製法にある柄の切れ目がなく均一で美しい表面が得られます。 また、その天冠や軸の先端にまでアール(曲面)加工を掛けて、ペンの全てがセルロイドで覆われる様に部材のひとつひとつを仕上げています。